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夢十夜 第九夜(52)

夢十夜 第九夜

【日本近代文学名作選 (52)】

夏目漱石

朗読 長尾奈奈

配信サイト

夏目漱石(慶応3年 – 大正5年)による短編小説
「世の中が何となくざわつき始めた。今にも戦争が起りそうに見える。焼け出された裸馬が、夜昼となく、屋敷の周囲を暴れ廻ると、それを夜昼となく足軽共が犇きながら追かけているような心持がする。それでいて家のうちは森として静かである。家には若い母と三つになる子供がいる。父はどこかへ行った。父がどこかへ行ったのは、月の出ていない夜中であった。床の上で草鞋を穿いて、黒い頭巾を被って、」ーー

著者:夏目漱石
朗読:長尾奈奈
制作:声の書店
協力:株式会社 仕事
再生時間:
販売開始日:2025/

*聴き方、販売価格、購入方法、決済方法などは、各配信サイトにてご確認ください。

著者について

夏目漱石

慶応3年(1867)- 大正5年(1916)

江戸牛込馬場下(現、東京都新宿区喜久井町)生まれ。本名、金之助。