全滅の箱根を奇跡的に免れて(16)

全滅の箱根を奇跡的に免れて

【日本近代文学名作選⑯】

谷崎潤一郎

朗読 長尾奈奈

配信サイト

谷崎潤一郎(明治19年 – 昭和40年)による書簡
「私は八月二日からずっと箱根小涌谷の小涌谷ホテルに滞在していたが三十一日の晩に箱根町の蘆の湖畔にある箱根ホテルへ遊びに行きそこに一と晩泊って翌一日の午前十一時半に出る乗合自動車に乗って蘆の湯を通り、約半里位も来た山路で地震に遭った。

このオーディオブックは、2024年3月23日、日本近代文学館で上演した「朗読タイムレスストーリーシリーズ」を新たに収録した作品です。

著者:太宰治
朗読:長尾奈奈
制作:声の書店
協力:株式会社 仕事/ROUDOKU.TALKER.JP
再生時間:00:06:12
販売開始日:2024/8/22
初出:大正12年(1923)「大阪朝日新聞」

*聴き方、販売価格、購入方法、決済方法などは、各配信サイトにてご確認ください。

著者について

谷崎潤一郎

明治19年(1886) – 昭和40年(1965)

東京日本橋生まれ。東大国文科中退。在学中に「新思潮」を創刊し、戯曲『誕生』、短編小説『刺青』等を発表。永井荷風に激賞され新進作家として文壇に登場。関東大震災を機に関西へ移住し、大正13(1924)年、『痴人の愛』を発表。昭和18(1943)年「中央公論」に『細雪』を連載、軍部から差し止めに遭いながら密かに執筆を続け、戦後に発表。耽美的な世界を描きながら『卍(まんじ)』『蓼喰ふ虫』『春琴抄』 『陰翳禮讚』『鍵』等、日本の古典美を描写した作品を次々と生み出した。