停車場にて(60)

【日本近代文学名作選(60)】

停車場にて

小泉八雲

朗読 長尾奈奈

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「昨日福岡から電報で、そこで捕へられた重罪犯人が、今日裁判のために正午着の汽車で熊本に送られる事を知らせて来た。一人の警官がその罪人護送のために福岡へ出張してゐた。四年前一人の強盗が夜相撲町の或る家に押入って、家人をおどかして縛って、澤山の貴重品を奪ひ去った。警官のために巧みに追跡されてその盗賊は二十四時間内に贓品を売捌く間もないうちに捕へられた。しかし警察署へ送られる途中鎖を切って、捕縛者の剱を奪って、その人を殺して逃げた」ーー

著者:小泉八雲
訳:田部隆次

朗読:長尾奈奈
制作:声の書店
協力:株式会社 仕事
再生時間:
販売開始日:2026

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ABOUT THE AUTHOR

寛永3年(1850) – 明治37年(1904)

ギリシャ西部レフカダ島生まれ。出生名、パトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)。イギリス、フランスで教育を受け、アメリカで新聞記者などを経て、明治23年(1890)に来日し、島根県松江中学に赴任、同年に小泉セツと結婚する。熊本五高、東京帝国大学、早稲田大学で教壇に立つ傍ら、日本各地の民話や怪談、伝承を英語で紹介し、西洋に日本文化を広めた。『怪談』『知られぬ日本の面影』『骨董』など。