JP / EN

モノグラム(55)

モノグラム

【日本近代文学名作選 (55)】

江戸川乱歩

朗読 長尾奈奈

配信サイト

江戸川乱歩(明治27年 – 昭和40年)による短編小説
「私が、私の勤めていたある工場の老守衛(といっても、まだ五十歳には間のある男なのですが、何となく老人みたいな感じがするのです)栗原さんと心安くなって間もなく、恐らくこれは栗原さんの取って置きの話の種で、彼は誰にでも、そうした打開け話をしても差支のない間柄になると、待兼ねた様に、それを持出すのでありましょうが、私もある晩のこと、守衛室のストーブを囲んで、その栗原さんの妙な経験談を聞かされたのです。」ーー

このオーディオブックは、2025年7月12日、日本近代文学館で上演した「朗読タイムレスストーリーシリーズ」を新たに収録した作品です。

著者:江戸川乱歩
朗読:長尾奈奈
制作:声の書店
協力:株式会社 仕事
再生時間:
販売開始日:2025/11/3
初出:大正15年(1926)『新小説』6月号(春陽堂)

*聴き方、販売価格、購入方法、決済方法などは、各配信サイトにてご確認ください。

著者について

江戸川乱歩

明治27年(1894) – 昭和40年(1965)

三重県生まれ。本名、平井太郎。早稲田大学政経学部卒業後、貿易会社、古本商、新聞記者、支那そば屋など職を転々とした後、大正12(1923)年、雑誌「新青年」に『二銭銅貨』を発表。以後、『D坂の殺人事件』『陰獣』『押絵と旅する男』『怪人二十面相』『幻影城』等、多くの推理小説、翻案小説、評論を執筆。昭和22(1947)年、探偵作家クラブ(後の日本推理作家協会)の初代会長となり、作家の育成も努めた。筆名は作家、エドガー・アラン・ポーをもじったもの。