こんにゃく売り(6)

こんにゃく売り

【日本近代文学名作選⑥】

徳永直

朗読 長尾奈奈

配信サイト

徳永直(明治32年 – 昭和33年)による短編小説『こんにゃく売り』
徳永直が幼少時代に体験した回顧録。少年は家が貧しく、ときに学校を休んでこんにゃく売りをしていた。水を張った桶は重く、往来で同級生たちに見られるのも恥ずかしい。ある日、犬に噛みつかれ、桶ごとひっくり返ってしまう。その時、「オイ、徳永くん」と耳元で云ったのは同級生の林茂君であった…。

このオーディオブックは、2023年11月25日、日本近代文学館で上演した「朗読タイムレスストーリーシリーズ」を新たに収録した作品です。

著者:徳永直
朗読:長尾奈奈
制作:声の書店
協力:株式会社 仕事/ROUDOKU.TALKER.JP
再生時間:00:28:50
販売開始日:2024/3/1
初出:昭和18年(1943)「甚左どんの草とり」  

*聴き方、販売価格、購入方法、決済方法などは、各配信サイトにてご確認ください。

著者について

徳永直

明治32年(1899) – 昭和33年(1958)

熊本県生まれ。大正11(1922)年上京。博文館印刷所(後の共同印刷)に就職した後、共同印刷争議に参加し解雇される。この体験をもとに昭和4(1929)年『太陽のない街』を発表。日本プロレタリア作家同盟を代表する作家となる。昭和8(1933)年「創作方法上の新転換」で作家同盟を批判し脱退。転向文学『冬枯れ』を執筆。『はたらく一家』『八年制』『光をかかぐる人々』等、庶民の生活を鮮明に描いた。戦後、新日本文学会創立に参加。日本共産党員作家として『妻よねむれ』『静かなる山々』などを発表。