葉桜と魔笛(3)

【日本近代文学名作選(3)】

葉桜と魔笛

太宰治

朗読 長尾奈奈

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「桜が散って、このように葉桜のころになれば、私は、きっと思い出します。――と、その老夫人は物語る。――いまから三十五年まえ、父はその頃まだ存命中でございまして、私の一家、と言いましても、母はその七年まえ私が十三のときに、もう他界なされて、あとは、父と、私と妹と三人きりの家庭でございましたが、」ーー

著者:太宰治
朗読:長尾奈奈
制作:声の書店
協力:株式会社 仕事
再生時間:00:22:17
販売開始日:2022/9/6
初出:昭和14年(1939)「若草」6月号 

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ABOUT THE AUTHOR

明治42年 (1909) – 昭和23年 (1948)

青森県北津軽郡生まれ。本名、津島修治。中学時代から同人誌へ習作を発表。昭和10(1935)年『逆行』が第1回芥川賞候補となる。翌年、第一創作集『晩年』を刊行。以後、『富嶽百景』『津軽』『ヴィヨンの妻』『人間失格』等多くの作品を執筆。