門付け(62)

【日本近代文学名作選(62)】

門付け

小泉八雲

朗読 長尾奈奈

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「三味線を携へて七八つの男の子に手を引かれた女が私の家へ歌を歌ひに来た。彼女は農夫のなりをして、頭に青い手拭を巻いてゐた。醜かった。そしてもとよりの醜さが残酷な疱瘡に襲はれたために一層ひどくなったのであった。子供は版にした流行歌の一束をもってゐた。そこで近所の人々は私の表の庭に集まって来た、ー多くは若い母親や背中に赤ん坊を負うた子守だが、」ーー

著者:小泉八雲
訳:田部隆次

朗読:長尾奈奈
制作:声の書店
協力:株式会社 仕事
再生時間:
販売開始日:2026

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ABOUT THE AUTHOR

寛永3年(1850) – 明治37年(1904)

ギリシャ西部レフカダ島生まれ。出生名、パトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)。イギリス、フランスで教育を受け、アメリカで新聞記者などを経て、明治23年(1890)に来日し、島根県松江中学に赴任、同年に小泉セツと結婚する。熊本五高、東京帝国大学、早稲田大学で教壇に立つ傍ら、日本各地の民話や怪談、伝承を英語で紹介し、西洋に日本文化を広めた。『怪談』『知られぬ日本の面影』『骨董』など。