JP / EN

牡丹の庭から 子守のお話その一(58)

牡丹の庭から

【日本近代文学名作選(58)】

北原白秋

朗読 長尾奈奈

配信サイト

北原白秋(明治18年 – 昭和17年)による短編
「あの牡丹の花と、子守のお話をいたしませう。これは片田舎の、貧乏なお家の女の子です。貧乏ですから、少し大きくなると、もう今までのやうに、気ままに飯ごとをしたり、唄をうたつたり、遊びあるいたりできなくなります。それで、町の方の子守奉公にゆかなくてはなりません。奉公をすれば、自分のお家でねんねえをおぶったり、お母さんに甘へたりするやうには楽しくないものです。で、誰だってゆきたくないにちがひありません。ですから、いやいやをやります。それでも、どうしても、ゆかなければならないのです。」ーー

著者:北原白秋
朗読:長尾奈奈
制作:声の書店
協力:株式会社 仕事
再生時間:
販売開始日:2026/

*聴き方、販売価格、購入方法、決済方法などは、各配信サイトにてご確認ください。

著者について

北原白秋

明治18年(1885) – 昭和17年(1942)

熊本県生まれ、福岡県山門郡沖端村(現、柳川市)育ち。本名、隆吉(りゅうきち)。 早稲田大学英文科中退。与謝野鉄幹の新詩社に参加し、『明星』で活躍、のち文学者、画家らと「パンの会」を結成。明治42(1909)年、第一詩集『邪宗門』、明治44(1911)年、抒情小曲集『思ひ出』で詩人としての地位を確立し、大正2(1913)年、第一歌集『桐の花』で短歌にも新風をもたらす。大正4(1915)年、文芸雑誌『ARS』、大正11(1922)年には山田耕筰と雑誌『詩と音楽』を創刊。児童雑誌『赤い鳥』で多くの名作童謡を発表し、短歌雑誌『多磨』も創刊した。詩集『東京景物詩及其他』、歌集『雲母集』『雀の卵』『白南風』などを遺し、近代日本を代表する詩人・歌人として多彩な業績を残した。